・大山川床道(ダイセンカワドコミチ) (大山隠岐国立公園) 大山町 関連サイト:大山町観光商工課 、 鳥取県公園自然課
このコースはむかし県中部の人々が大山寺へのお参りに利用した「大山道」のひとつです。ブナの原生林が広がり自然が豊かで、四季それぞれにおもむきの深い道であり、超一級の探鳥地でもあります。 県道大山赤崎線の川床から阿弥陀川(あみだがわ)にかかる橋を渡ります。ここでは夏にアカショウビンの声が聞こえるかもしれません。対岸に渡ってから斜面を登っていきます。ここがこのコース一番の登りで、四季を通じて鳥の多い所です。鳥を探しながらゆっくり登りましょう。 急坂を登りきると「岩伏別れ」、さらに進むと「県民の森別れ」に着きます。峠を往復し再びこの道を下る場合、この辺は平坦で迷いやすい場所なので、しっかり地形を確認しておきましょう。山側はブナの原生林、谷側は二次林です。歩いているあいだ、夏はホトトギスやツツドリ、秋はトラツグミの声がずっと聞こえつづけます。 やがて木の葉のかげから左手に甲ケ山(かぶとがせん)が見え始めるともうすぐ大休峠(おおやすみとうげ)です。峠に着いたら大休小屋の前のベンチに座って休憩しましょう。周囲はたくさんの鳥でいっぱい。アカゲラ、アオゲラ、ゴジュウカラ、林の中を抜けていくホトトギス、空を切るように飛ぶアマツバメ。ゆっくり観察しましょう。一向平(いっこんがなる)側に三分ほど歩いたところに小さな水場があります。 帰りは来た道を川床まで引き返しましょう。川床から大休峠までの距離は約4kmです。 /「とっとりの野鳥」(鳥取県農林水産部森林保全課発行 2003年) より抜粋・転載 最新情報 (2012/11/10) : 2011年(平成23年)9月の台風12号による被害で川床橋から先の香取にかけての県道は通行止めとなっていましたが、2011年(平成24年)10月1日に通行止めは解除されました。香取方面からでもこのルートの登山口の川床に行くことができるようになりましたが、周辺では現在でも復旧工事が続いているので現場での指示に従って通行してください。 「探鳥地ご案内」に戻る |