NPO法人 日本野鳥の会鳥取県支部
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・十二月探鳥会の報告 (2019/12/13)

 
東部 12/1(日) 岩美町本庄池~山陰海岸 「池と海の水鳥観察」
 今回が初めての本庄池での観察会です。この池は国道九号線沿いの細長いため池ですが、時々オシドリの姿も見られるとのこと。福部町総合支所に7名が集合、車に分譲して現地へ。池に着くと、池いっぱいに広がっていたマガモたちは、我々を見て池の奥に移動してしまいました。

 失敗したのはスコープを持って来なかったこと。池の奥行きは300m弱あり、双眼鏡ではカモの種類を見分けられません。他の人のスコープをのぞかせてもらったが、正面から吹き付ける強風で視界は揺れるし、眼に風が当たって涙が出るし、「うーん、よくわからん・・」。O氏はトモエガモ約50を確認したそうです。

←(マガモの大群の中にオナガガモなどがチラホラ)


 続いて、蒲生川沿いに移動して網代港へ。港の東端にある登り口から中国自然歩道を展望台まで往復。鳥取市に住んでいて、恥ずかしながらこの道を歩くのは今回が初めてでした。ミサゴやウミネコを確認。陸側から見る千貫松島がきれいでした。(by 管理人)

   
   正面の白い帯はウミウのフン?       「千貫松島」の名づけ親は誰でしょう?


 
西部 12/1(日) 島根県斐伊川河口 「斐伊川の冬鳥観察」  
 恒例の、「西部・冬の県境越え探鳥会」です。今回は有志のみ「宍道ふるさとの森」前泊で早朝のマガンねぐら立ちを観察、探鳥会自体は9時半に河口集合としてスタートしました。
 前泊組(11人)は6:45に河口に到着、美しい朝焼けをバックに宍道湖の湖芯から次々と飛来するマガンの大群を観察しました。今シーズンの斐伊川周辺ではマガン:1900+、ヒシクイ:160+、コハクチョウ:500+が観察されています。探鳥会では彼らの姿を楽しみつつ、冬の斐伊川定番の猛禽類:チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、チョウゲンボウやタゲリの群れにも出会うことができました。

   
 朝焼けの河口(遠くに大山も見えています!)  飛行中の小さな点はすべてマガンです

 斐伊川右岸・左岸から水鳥を中心に観察した後、宍道湖グリーンパーク に移動しました。湖面に浮かぶヒシクイの群れを遠望した後、鳥合せをして終了。解散後は有志で河口近くの「隠れ庵」(手打ち蕎麦屋)で打ち立ての割子そばをいただきました。

   
  探鳥会スタート・土居支部長のあいさつ      グリーンパークから湖面を観察

 遠路、岡山から参加していただいた方々は、冬の山陰のbirdingに満足していただけたでしょうか?観察された鳥は水鳥を中心に49種、参加者は16人(会員外:4人(他県支部会員))でした。(by T・T)


 
中部 12/8(日) 湯梨浜町東郷池 「ぐるり一周東郷池探鳥会」
 冬の東郷池での探鳥会。初雪の翌々日でしたが、晴れて穏やかな天気でした。初心者向けとして啓発した成果で非会員が12名も参加あり、会員合わせて17名という中部としては大所帯での探鳥会でした。

 東郷池に浮かぶカモ類を望遠鏡で覗いて何種類ものカモを見た後、近くの柿畑で陸地の鳥(ツグミやノスリなど)を見て、合計28種の鳥を観察しました。
 身近な場所に野鳥が生息していることを感じてもらえた探鳥会でした。(by R.Y)
   探鳥会の終わりの鳥合せの風景



・米子市児童文化センターで「バードウォッチングクラブ」を開催しました。
(2019/12/01)
 「米子市児童文化センター」では、中学生以下の子供たちを対象として各種のクラブ活動を主催していますが、そのうちの一つとして「バードウォッチングクラブ」があり、当支部の土居支部長が講師を務めています。今年度は、春に定員25人で参加者を募集し、5月、6月、10月、11月の計4回、湊山公園、米子城跡、中海海岸で身近な野鳥の観察をしてきました。以下、第三回目と第四回目の観察会の模様を報告します。

・10/27(日)
 ジョウビタキやメジロ、オナガガモなどを観察しました。
   
    スコープで野鳥を観察しよう          米子城山で自然解説


・11/24(日)
   
     スコープで順番に観察             湊山公園から米子城跡へ
 
 例年に比べて中海のカモは少なく、海岸だけでなく、米子城跡を歩きながら野鳥を探しました。来年も継続して参加者を募集し、子どもたちといっしょに野鳥観察を行います。
            (by K.D  photo K.Y)

← (最終回のとりまとめ)





・県西部地区の「野鳥巣箱審査会」に出席しました。
(2019/12/01)

 鳥取県が主催、当支部と県西部各自治体その他が共催の「第56回 西部地区野鳥巣箱コンクール巣箱審査会」が10/3に県西部総合事務所において開催され、当支部からは土居支部長が審査員として出席しました。

   
       巣箱の審査中です            土居支部長からの審査講評


← 「日本野鳥の会 鳥取県支部長賞」の二作品

  今年は21小学校から91点。5中学校から102点の合計193点が出展されました。シジュウカラ、アオバズク、ブッポウソウ、キツツキ、キビタキ、セキレイ、ジョウビタキなど様々な巣箱が並びました。鳥取県支部長賞2点をはじめ44点が入賞。10点の優秀賞も選びました。
 どの作品も、野鳥に対する思いが伝わってくる作品でした。

                       (by K.D、photo H.T)

・年末に開催予定の「東郷池クリスマス花火」について、今年も抗議文と今年以降の花火中止の要望書を提出しました。 
(2019.11.18)

 「近年、東郷池ではクリスマス前の夜に花火を打ち上げるイベントが定着。この花火の音に驚いて近くの天神川のネグラから逃げ出すコハクチョウの行動が確認され、当支部では2013年から花火当日のコハクチョウの反応を調査し続けて来ました。私たちは、コハクチョウたちが一発目の花火の音におびえて互いに鳴きかわし始め、やがて恐怖に耐えきれなくなってネグラから飛び立ちどこかに行ってしまうという行動を毎年確認し続けています。

 年々飛来数が減少する天神川のコハクチョウが、花火の爆発音に逃げ惑う姿を見るに見かねて、当支部では毎年のようにこのイベントの主催者に要望書を提出し、花火の中止をお願いし続けて来ました。しかし、我々の申し出は一貫して無視され、正式な回答すら一度もいただいていないのが現状です。今年も主催者宛てに10/28付で「抗議文 兼 要望書」をすでに提出しております。

 コハクチョウたちが北極海沿岸の繁殖地からわざわざ約四千kmもの距離を旅して毎年のように天神川までやって来るのは、かっては当地が彼らにとって安心して冬を過ごせる安息の地であったからです。人間側のいっときの都合だけで、その安息の地を奪ってよいものなのでしょうか? 

 このイベントの主催者である「はわい温泉・東郷温泉旅館組合」の皆様には、今一度、当支部の要望に対する真摯な検討をしていただきたいと思います。天神川のコハクチョウたちに成り代わってお願いする次第です。」


・十一月探鳥会の報告 
(2019/11/18)

 東部 11/3(日) 鳥取市湖山池青島公園 「冬の水鳥観察会」
 朝九時に青島公園駐車場に16名(うち会員外4名)が集合、橋を渡って青島へ。この秋はいつまでも暖かいせいかカモ類の飛来が遅れているようで、湖面にはホシハジロやキンクロハジロがパラパラと見えるだけです。
 いつもとは逆で反時計周りに周回道路を歩き始めると、早速ソウシチョウの地鳴き。今年は山から里に下りるのがなぜか早いようです。さらに進んで島の東北端のヨシが残っているあたりに来ると、その陰からオオバンやカルガモが一斉に湖面に泳ぎ出してきました。湖岸のヨシが少なくなった現在、残っているヨシ群落がカモ類の貴重な隠れ家になっています。

   
 スズガモ、キンクロ、ハジロカイツブリ!っと   波もなく穏やかな青島でした

 島の西側に進むと、湖面にはハジロカイツブリやスズガモ、山側にはシジュウカラやメジロなども現れ、風もなく穏やかな曇り空のもと、みんなでおしゃべりをしながら「お散歩タイム」を楽しみました。

 さて、島の北端の公園に戻って鳥合わせに入ろうとしたところ、オオスズメバチ一匹が出現!全員固まって木や石に化けている中、ハチ君は(フェロモンを出していた?)Kさんに興味を示したのか、彼女の周りを二周回ってから彼方へと去っていきました。今年の秋の青島はスズメバチが非常に多く、これも異常に暖かい秋の影響なのでしょうか。出現種は池と山を合わせて全部で37種でした。(by 管理人)


 
中部 11/10(日) 湯梨浜町鉢伏山 「カラ類の混群を見つけよう」  
 鉢伏山の山頂から東郷池を眺めてスタートです。波関方面へ車道をゆっくり歩きました。紅葉はまだ始ま ったばかりで、色づきはこれからというところでしょうか。
 陽の当たる場所に、鳥影が見えました。エナガの声が聞こえます。コゲラも鳴きました。しばらくその場に立ち止まり、野鳥の姿を探しました。
 上空を野鳥の群れが飛び去りました。さて、何? しばらくすると群れが舞い戻り、近くの木に止まってくれました。アトリでした。30羽ほどの群れでした。山頂に戻り、西村さんのお茶をいただきながら、鳥合わせをしました。 (by S.T)

    アトリの群れを観察中


 
西部 11/10(日) 大山町大山寺 「紅葉狩り探鳥会」
 すがすがしく晴れた絶好の紅葉狩り日和。今回は西部地区の「初心者向け」設定探鳥会です。初めて探鳥会に参加する5人を含む26人(会員外13人)が大山ナショナルパークセンターに集合。初心者中心の18人は寂静山コース、一般会員8人は元谷に向かう治山道路コースに分かれて出発しました。

   
 ナショナルパークセンターに集合した参加者     落ち葉散り敷く大山寺参道

 今年の紅葉は残念ながらあまり鮮やかではないようです。それでも、ナナカマドの真っ赤な実や黄・茶の落ち葉が敷き詰める散策路を楽しみながら、カラ類の混群やマヒワの大群(200+)に出会うことができました。ハイタカ、オオタカ、ノスリなどの猛禽類も現れ、確認された鳥は両コース合わせて20種でした。  (by T.T)

   
    山楽荘の紅葉したモミジ         寂静コースの途中で大山北壁を望む


・十月探鳥会の報告 (2019/10/27)

 
東部 10/6(日) 鳥取市樗谿公園 「カラ類の混群を観察しよう!」
 今年も楽市楽座の日と重なってしまい、集合場所はお店の関係者で混雑していたが、参加者12人が集合。騒がしい店エリアを迂回して林道から探鳥開始。大宮池まで行くと池に浮いている鳥の姿が有り、ヒドリガモ、カイツブリと確認。カイツブリが潜って採食するのをしばらく観察した。するとカワセミが飛出して来てよく見える枝にとまったので皆で観察。その時上空をオシドリの集団が旋回、数えると50羽前後。渡ってきたところかなと話した。

    
   ツリフネソウの花がきれいでした      エナガ、ヤマガラ、コゲラが次々に登場

 先行していた人がヤマガラ・コゲラなどの声が聞こえたと言うので、皆で茂みを観察。その姿を確認した。何とか混群も観察出き、看板通りの探鳥会になった。探鳥会に初めて参加した人も、ヤマガラやコゲラを肉眼で見ることが出来たと感激していた。観察した鳥の種類は16種でした。(by S.T、Photo by 管理人)

    
  虫探しに忙しいコゲラ君、我々を無視!   O氏がオオワライタケを発見!誰か食べてみない?

 
東部 10/20(日) 鳥取市国府町扇ノ山 「紅葉と秋の小鳥の観察会」
 当日の悪天候のため中止しました。

 
中部 10/13(日) 倉吉市桜 「木の実に集まる野鳥たち」
  倉吉市桜にある自転車競技場の周辺を歩きました。整然と植えられた杉林の中からカケスの声が聞こえてきました。 開けた野原に出ると、50m先にノビタキが4羽現れました。ずっと止まってくれていたので、じっくりと観察出来ました。
 しばらく歩くと、桜ため池に着きました。深い緑色の穏やかな水面にカイツブリ、コガモの群れが見られました。大型台風19号の影響が心配されましたが、天気が回復し無事に探鳥会を開催する事が出来ました。(by M.M、photo by R.Y)
  畑のノビタキを見ているところです

 
西部 10/20(日) 大山町大山寺 「秋の一斉清掃+BW」
 近年雨続きの大山一斉清掃ですが、今日は曇り時々晴れ。開会式直前までは大山が見えていましたが、ガスに覆われて山頂は見えなくなりました。参加者は常連さんに加えて知人一家4人、中部からの親子2人(会員)など、総勢22人(うち会員以外は6人)。観察した野鳥は、開会式の時に上空を飛んだワシタカSPを加えて15種でした。

   
 開会式直前まで大山が見えていたが・・・    一斉清掃は終了し、探鳥にリスタート

 一斉清掃ではゴミが少なく、可燃物、不燃物各1袋のみ。帰り道に鳥の気配を探るのですが、声、姿とも少なく、「カラの混群に囲まれて」というわけには・・・。途中ブナの幹にじっと動かない白い塊を発見、何だろうと双眼鏡で見ると、ゴジュウカラの白い胸でした。ソウシチョウは賑やかに鳴いて存在をアピールしていました。(文、写真 by H.T)

          
 ナナカマドの実は赤く、葉っぱも色づき始めています   怪しく光るシーボルトミミズ(by T)
      

・九月探鳥会の報告 
(2019/9/17)

 
東部 9/1(日) 鳥取市岩戸海岸 「シギ・チを探せ!」
 猛暑が一段落して曇り空、海岸を歩くのが心地よい天気でした。海水浴場の駐車場から砂浜に降りて歩き始めると、上空に数十羽のツバメの群れ。よく見ると普通のツバメ以外にコシアカツバメやイワツバメが混じっています。イワツバメと同形だが腰が白くないのも二羽ほど飛んでいます。あれこれ相談した結果、ショウドウツバメということで一件落着。さらにアマツバメやハヤブサも飛び、シギやチドリを見るよりも上空を見上げている時間の方が長かったです。

   
    急遽、ツバメ類のウォッチング      きれいな砂浜だけに住むスナガニが無数 

   
 カニ狙いで遠征のイノシシ親子の大小の足跡   可愛いシロチドリの群れ、全部で18羽

 さて、お目当てのシギ・チ類ですが、この日確認できたのはトウネンとシロチドリの二種のみ。担当のY氏、「この時期にこんな日は珍しい」とのこと。その代わりというのか、砂浜の上にはたくさんの動物の足跡が。子連れのイノシシ、アナグマ等々。イノシシがスナガニを狙って穴を掘った跡がありました。Y氏によれば、カラスも穴のそばでカニを狙っているのだとか。足跡ウォッチングも兼ねた観察会となりました。参加者は9名(うち非会員1名)でした。(by 管理人)

 
中部+西部 9/15(日) 南部町鶴田 「花回廊で探鳥会」
 9月も中旬というのに相変わらず残暑が厳しく、朝から強い陽射しが照りつける中、21人も集まりました。園内の散策路をゆっくりたどり、陽気とは裏腹に初秋モードに切り替わりつつある草花を楽しみながら鳥影を探しました。

   
  強い陽射しにも負けずに咲くベゴニア     何か見つけた?ヤマガラでした!

   
   色づき始めたムラサキシキブ        食痕の中の風切羽、誰のでしょうか?

 暑さのせいか?「生きた」鳥の気配は少なかったものの、途中の休憩場所の裏手で見つかった新鮮な「食痕」が今日一番の目玉でした。
 アカゲラのものか?と思われる特徴的な白黒まだらの風切羽も含め、多数の羽毛が残されていました。下尾筒の赤いフェザーもあったらよかったのに。誰が仕留めたのでしょうか?オオタカ?ハイタカ?整備された花園の中でもこんなワイルドなバトルが行われていたのかと思うと、ちょっとワクワクしました。参加者の中の最もヤングな会員:羽コレクターが、しっかり回収していきました。
(後日談:何人かで詳しく調査した結果、羽の持ち主はツツドリだったそうです。)
(by T・T)


・八月探鳥会の報告 (2019/8/18)

 八月に恒例のツバメのネグラ入り観察会を開催しました。なお、東部で8/11に予定していた福部町での観察会は、直前にネグラが移動し行方不明となったため急遽中止しました。

 
中部 8/10 湯梨浜町 「ツバメのネグラ入り観察会」
 会員11名、非会員4名の計15名が参加(2名は名簿不記載)。例年なら歩いて行ける場所にツバメの塒があったのですが、今年は2kmほど離れた別の場所なので、車で移動しての観察会になりました。

    
 巣の見学、カラス対策に今年はナイロン紐使用  スズメは既にネグラ入り、ツバメを待ちます


 まずは集合場所の近くで、ツバメの巣や、巣をカラスから守る工夫を観察した後、車で移動して、集団塒を観察しました。 
ツバメの群れの規模は4千から5千羽と、例年より小さかったのですが、ツバメの大集団が群舞しながら塒を取ることを観察しました。(by R.Y 、photo by H.Y)

← ツバメの巣からのフンよけグッズ。「スワローサポート」という商品名だそうです。


 
西部 8/11 米子空港周辺 「ツバメのネグラ入り観察会」
 8月11日(日)の日没直前、米子空港内のアシ原を東側から観察できる堤防に集合しました。まだ夕焼けが残る空をバックに、土居支部長の出題による「ツバメクイズ」を解きながらツバメが集まってくるのを待ちました。
 夕闇が迫る頃、寝ぐらとなるアシ原の上にはウンカのごとく集合したツバメの大群が群れ飛び、その数約1万羽以上?。帰省客も含む33人(会員外15人)が恒例の真夏の夜のイベントを楽しみました。小学生以下の参加者7人には、もれなく野鳥グッズ(ツバメ3種のイラスト付きクリアファイルなど)のプレゼントが渡されました。(by T.T)

    
  支部長による恒例の「ツバメクイズ」    水面スレスレを飛びながら寝ぐらへ向かうツバメたち


・七月探鳥会の報告 (2019/7/16、7/21追記)
 
 当支部では全国的に減少しているブッポウソウの保護のために、2000年より県内各地にブッポウソウ用巣箱を設置、現在では県内全体で70個以上の巣箱を維持・管理しています。七月はブッポウソウの子育て時期に当たるため、中部・西部の七月の探鳥会はブッポウソウの観察が恒例となっています。なお、東部の巣箱には今までなぜか一軒も(!)入ってくれていないため、東部でのブッポウソウ観察会は行っていません。

 なお、7/21に予定していた東部の「扇ノ山登山探鳥会」は、当日の悪天候により中止しました。代替えとして、今年10月下旬に紅葉鑑賞を兼ねた扇ノ山での登山探鳥会をあらためて実施する予定です。

 中部 7/7 三朝町 「ブッポウソウ観察会」
 小雨が降る中、ブッポウソウが巣箱に出入りする様子を観察しました。お気に入りの横枝に止まる様子と、餌を巣箱に持ち込む様子が観察できました。初めてブッポウソウを観察する人も多く、姿の美しさと、渡り鳥の性質などを学びました。参加者は26名(うち非会員15名)と盛況でした。(by R.Y)

    
 パッとしないお天気でしたが、26名が参加   「ブッポウソウは初めて」という人も多かった


    
 ササ藪の横枝がお気に入り、繰り返し停まる   巣箱に盛んに出入り、赤い嘴が目を引きます


 西部 7/7 日南町 「ブッポウソウ観察会」
 例年は灼熱の暑さの中の観察会ですが、今日の日南町は曇り空で涼しく、絶好の観察日和となりました。7月初旬はブッポウソウの子育て時期にあたり、日南町内の電柱30箇所余りに当支部が取り付けた巣箱では、給餌のために巣箱に出入りする親鳥の様子が観察できます。事前に営巣が確認されている巣箱4箇所を回り、田んぼの稲の緑に映えるブッポウソウの嘴と足の赤、青緑の体色を堪能しました。
 31番巣箱では、大きなトンボをくわえてもどってきた親鳥が巣箱に入り込む姿に歓声があがりました。32番巣箱では、支部が管理している巣箱内モニターカメラの録画映像を確認し、4つの卵を温める親鳥や孵化したヒナの様子を観察しました。
 
     
 電線上のブッポウソウに向けたスコープの順番待ち  32番巣箱の録画モニターの画像確認中

 どの巣箱でも、孵化したヒナたちが無事に巣立ちますように!
 参加者:21(会員外7)人、観察された鳥:ブッポウソウ・コシアカツバメ他19種(by T・T)


・「ヒーリングバード」キットの第3弾発売! (2019/7/7)

 当支部がデザインして商品化された「ヒーリングバード」キットの第3弾が発売されました。その内容を日本野鳥の会の通販カタログ「バードショップ ”サマーフェア2019” p14」から抜粋しましたので、クリックしてご覧ください。通販での購入をご希望の方は、「日本野鳥の会 オンラインショップ」をクリックしてみてください。
 今回は、かねてより御要望の多かったキクイタダキ・シジュウカラ・ゴジュウカラをセレクトしました。梅雨のシーズン、フィールドに行けない時には、羊毛フェルトでヒーリングバード作りを楽しんでみてははいかがでしょうか?
(← 画像クリックで拡大。)




・今年もバードリスニングを県中部で開催しました (2019/7/7)
 
 昨年の県西部大山での開催に引き続き、視覚障碍者向けのバードリスニングを今年は県中部で開催しました。野鳥の姿を確認することが視覚では困難な方を対象に、聴覚、触覚、臭覚、味覚などの感覚を通じて日ごろは触れる機会の少ない野鳥やその生息環境に対する体験の場を提供、地域の自然に対する理解を深めていただこうという試みです。6/20の当日、梅雨時には珍しい晴天のもと、開催地の大山東山麓の一向平キャンプ場(標高約560m)には当支部会員6名が集合、さらに日本野鳥の会本部からも1名の応援をいただきました。
 
    
県視覚障碍者協会中部支部 高田支部長様からの挨拶  オオルリの美しい声に皆で聞き惚れる

 視覚障がい者の皆様と、その歩行ガイド役を務めるボランティアサポートの皆様の計27名が参加。キャンプ場内、大山滝に向かう遊歩道、及び旧道沿いと三コースに分かれ、鳥の声を聞きながらゆっくりと散策。草の葉や樹の肌を触ったり、キイチゴを味見したりササ笛を吹くなど、あちこちでたっぷりと道草を食いました。木陰の風は涼しく、谷の水は冷たく、鳥の声は爽やか。オオルリ、イカル、サンショウクイ、トラツグミ、アオバト、ウグイスなどの声を聞くことができました。

    
   モミジイチゴの初試食、お味は?        ウリハダカエデの幹は意外と滑らか

 約一時間半の散策後は、メジロとシジュウカラの実物大模型やアカショウビンの剥製をタッチしたり、点字図鑑、鳴き声タッチペンを使って先ほど聞いた鳥の声を再確認しました。

 昼食は、「手打ちソバ+大根おろし+天ぷら盛合わせ+山菜漬物(以上、一向庵提供)+当支部提供の鳥取名産大栄スイカ+谷口副支部長提供の冷凍焼き芋」のフルコースでオナカ一杯・・(炭水化物、多すぎ!!)。 昼食後、参加者の皆様のバスをお見送りして、当支部担当の一向平キャンプ場での活動は終了。

    
  野鳥図鑑を触ると鳥の大きさがわかるよ!  アカショウビン剥製やメジロ模型も触ってみてね。

    
 協会中部支部からお礼の品をいただきました。   「鳴り石の浜」、何とも不思議な光景!

 さらに午後のイベントの赤碕海岸の「鳴り石の浜」へも随行。到着すると、眼前には今までに見たこともない、丸い石だらけの不思議な光景が波打ち際に広がっていました。今日は波が穏やかすぎて、波で鳴るはずの石は殆ど鳴かず。代わりに足で踏むと不思議な音が響き、「なるほど」と納得した次第。
(by H.T & 管理人)


・定期総会&会員交流会を開催しました (2019/7/7)
 
 2019年度定期総会は、6/16に倉吉の伯耆しあわせの郷で開催しました。例年出席者が少ないので、全県から参加しやすい中部で開催、さらに会員交流会をセットしてみました。スケジュールの都合で、午前中は東部と西部は探鳥会、その終了後に倉吉に向かうコースになり、あわただしい感じでした。しかも午前の探鳥会は、雨であいにくのコンディション・・・。

    
     会員交流会の模様です          定期総会の締めに支部長のあいさつ

 会員交流会は19人参加、野鳥関連グッズの展示、販売及び支部活動の紹介、情報交換など、おにぎりをお茶、お菓子とジュース、冷凍焼き芋もいただきながら、緩い感じの交流会です。総会もその流れで、緩い感じの進め、最後に支部長の挨拶で無事終了。(by H.T)


・六月探鳥会の報告 
(2019/6/23)
 
 中部 6/9 琴浦町一向ガ平 「ブナの森で夏鳥の声を聞こう!」
 午前8時の一向ガ平は気温15℃。駐車場に到着するとクロツグミのさえずりが迎えてくれました。頭上をヒリリ、ヒリリと鳴きながらサンショウクイが飛び、遠くでアオバトの声を聞きました。

   
  さえずりを聞きながらキャンプ場を進む    ササ笛を吹きながらのウォッチング

 6/20開催予定の視覚障がい者向け探鳥会「バードリスニング in 中部」の下見を兼ねての探鳥会です。なるべく双眼鏡を使わないようにと自分に言い聞かせていたのですが、姿を見つけるとやっぱり使ってしまいました。野鳥の声だけでなく、ササ笛を吹いたり、水の音を聞いたり、森の匂いをかいだり、木肌や苔にさわったり、野イチゴを食べたり…五感をフル活用して楽しみました。参加者数は15名でした。(by S.T)


 
東部 6/16 鳥取市久松山 「サンコウチョウを見つけよう!」
 近年の久松山山系は照葉樹林への遷移が進んで暗い森と化し、キビタキやサンコウチョウがずいぶんと増えてきました。今年からの試みとしてサンコウチョウの姿を見る観察会を企画しました。

 今にも雨が降り出しそうな空模様の中、県庁駐車場に9名が集合。長田神社の脇を抜けて水道谷を登ります。あちこちで道草を食いながら、ようやく下見しておいた観察ポイントに到着。下見の時はすぐにサンコウチョウ♂が出てきたのですが、この日は気配がない。待つこと十分以上、やっと「ジジッ」とか「ホイホイホイ」とかの声が近づいてきて頭上に♂が現れた!
 しばし、その姿を観察。「初めてサンコウチョウの姿を見て感激!」との参加者の声もありました。でも、不思議なのは、この♂、一向に去る気配がない。「今までの観察によると、巣はもう少し先にあるはずだが・・」と思っていると、「ここに巣があるよ!」との声。見ると我々の観察ポイントの真上の樹上にお椀のような巣が!これは大変、繁殖の邪魔をしてしまったとあわてて退散しました。(最近の情報によれば、このペアはその後も順調に子育てを続けているようで一安心。)

   
   暗い森の中でじっと♂の飛来を待つ   下見時に撮影の♂の写真です(かなりのピンボケ)

 ほかにも面白いものを見ましたが、これは当日参加者だけの秘密。帰り道では急に強い雨が降り出し、ずぶ濡れになって、やっとのことで駐車場にたどり着きました。(by 管理人)


 西部 6/16 江府町奥大山 「自然保護憲章発祥の地で野鳥観察!」
 あいにくの風雨の中でも集まった面々は上下カッパ・傘・長靴の重装備、探鳥する気満々!今回の探鳥地は、今ではひっそりと当地に建つ「自然保護憲章発祥の地」記念碑の存在をみんなでしっかり共有しよう!という支部長の発案による設定です。石碑の文言「自然をとうとび、自然を愛し、自然に親もう・・」をみんなで音読しながら心に刻み、キャンプ場奥の遊歩道目指して出発しました。

      
 小降りにならないかなー、空を見上げる支部長   自然保護憲章発祥の地・記念碑

   
  新緑に映える色とりどりのレイングッズ    木立の中で鳥の声に耳を澄ます

幸いにもほとんどの行程で雨は小康状態、しっとりと濡れた青葉の森ではミソサザイ・キビタキ・クロツグミ・ツツドリの声が爽やかに響き、高原の初夏を満喫しました。確認された鳥種は24種、参加者は18人(会員外5)でした。(by T.T)


・五月探鳥会の報告 (2019/5/19)
 
 西部 5/18~5/19 大山町大山寺 「BW in 大山」
 5/18(土)と19(日)、支部伝統の「BW in 大山」を開催しましたが、今回の探鳥会は先週に引き続き「初心者向け」と銘打って行いました。会員25人+会員外30人(県外6人)が参加し、健脚組・ゆっくり散策組・探鳥会初心者組に分かれ、大山寺周辺を散策しました。

 初日16:00~18:30の探鳥会では雨こそ免れましたが強風が吹き荒れ、どのコースも鳥の姿が少ない!そんな時は山野草ウォッチングです。ブナ林の中では白系統の花々—ホオ・アズキナシ・トチ・ナナカマド・ミヤマガマズミが満開、足元にはマイヅルソウやチゴユリが可憐に咲いていました。

   
  3班に分かれて、さぁ探鳥出発!     大山北壁を臨むスポットで、耳を澄ませてひと休み

 夜はお泊り組36人が宿坊「山楽荘」自慢の山菜精進料理フルコースを堪能した後、恒例のハズレなし野鳥グッズ抽選会+交流会で盛り上がりました。

   
 精進山菜料理を前に、明日に期待して乾杯!  抽選会景品の支部開発羊毛フェルトヒーリングバードキット

 翌朝4:30からの早朝探鳥会では強風も鎮まり、前日とは打って変わって多種の鳥たちのコーラスシャワー! オオルリ・キビタキ・クロツグミ・ジュウイチ・ホトトギス・アマツバメなどの夏鳥の他、大山で繁殖中のジョウビタキが餌を運んでいる姿も確認できました(2日間の確認鳥種:43、鳥以外メモ:アサギマダラ・カジカガエル)。
 参加してくださったみなさま、お疲れ様でした。また来年お会いしましょう!(by T.T)



 毎年五月の連休明けには、恒例の「青い鳥を探せ!」探鳥会を県内三カ所で同日開催しています。愛鳥週間の開始に合わせて、夏鳥の代表種であるオオルリを初めとする「幸せの青い鳥」を探そうというものです。今年は特に「初心者向け探鳥会」と銘打って、バードウォッチングが初めての方への参加を呼びかけました。

 
東部 4/12(日) 鳥取市樗谿(おうちだに)公園 「青い鳥を探せ!」
 毎年五月に県東部の鳥取市樗谿公園で開催する「青い鳥を探せ!」探鳥会。今年は26名の参加者のうち、なんと半分以上が初参加者となりました。「初心者向け探鳥会」というタイトルが効いたようです。

 初めての方が多いということもあり、まずは集合場所の鳥居そばで双眼鏡の使い方の説明をしてから、公園のポニー広場へ。今年のオオルリはこの近くの杉の大木の梢でよくさえずっていますが、この日は残念ながら姿を見せず。代わりにメジロやヤマガラが姿を見せました。続いて神社の本殿へ。モミの樹の梢でホオジロが勢いよくさえずっていました。ホオジロを見るのは初めてという方も多かったようです。巣立ちしたばかりのヒナを交えたエナガの一家も姿を見せました。

    
 シイの樹冠をメジロやヤマガラが行ったり来たり 荘厳な本殿の前でエナガの一家が遊んでいた

 さらに進んで御宮池へ。「例年はここにもオオルリが必ずいるのに、今年は居ないみたい」と話していると、反論するかのようにオオルリのさえずり!その姿を探していると、なんとオオルリ♂が目の前の水路に降りて水浴びした後、飛び上がって目の前の木の枝に停まり羽づくろい。水平目線でオオルリを見るのはめったにない経験でした。目的の「青い鳥」を肉眼でも確認できて、皆さん大いに満足されたのではないでしょうか。
 もう一つの青い鳥、御宮池のカワセミはこの日は確認できませんでしたが、通りかかった人の話では「昨日見ましたよ」とのこと。一昨年の「御宮池渇水騒動」で姿を消していたここのカワセミも、今年になってやっと帰って来たようです。鳥居に帰って鳥合わせをして終了、全20種類を確認しました。(by 管理人)


 中部 5/12(日) 倉吉市打吹(うつぶき)公園 「青い鳥を探せ!」

 快晴の打吹公園での探鳥会でした。参加者は11名。目玉の青い鳥はイソヒヨドリしか出ませんでしたが、公園を縄張りにして人馴れしているのか、行きも帰りも出現し、ゆっくり観察することができました。そして今回もう一つの良かったのは、キビタキをじっくり観察できたことです。遊歩道から近い横枝に止まって、長い間鳴き続けてくれました。
(by R.Y)



西部 5/12(日) 大山町大山寺 「青い鳥を探せ!」
 初めて「初心者向け」と銘打って企画した大山での「青い鳥を探せ」探鳥会でしたが、参加者34人(会員16・会員以外18—うち県外から10)という大盛況になり、会員常連班とビギナー中心班(会員・会員外含む)の2班に分かれました。ビギナー班では双眼鏡の貸し出しや使い方のレクチャーの後出発し、大山寺~金門~寂静コースの一部をゆっくりと散策しました。

   
  真上の枝にキビタキが!至近距離!      総勢24人のビギナー班@大山寺境内

 大山寺参道ではまず屋根の上のキセキレイを双眼鏡で捉えて目慣らし。クルマバソウが満開のブナ林の中ではごく間近でキビタキの姿をしっかり確認、お目当ての青い鳥:オオルリもソングポストにいる姿を全員で見ることができました。散策コースの最後では近年大山で繁殖しているジョウビタキにも出会いましたが、虫をくわえていたことから、もう雛が孵化していることが伺えました。

   
 ソングスポストのオオルリを見て!@金門   マイヅルソウやチゴユリも見ましたよ

 5月らしいさわやかな天候にも恵まれ、確認できた鳥種は29種、オオカメノキ、ウワミズザクラ、クルマバソウなどの花も堪能でき、初参加のみなさんにも楽しんでいただける探鳥会になったのではないでしょうか。(by T.T)


・あおや和紙工房で野鳥写真展を開催中! 
(2019/4/25)

 鳥取市青谷町の「あおや和紙工房」で4/20から「野鳥写真展-躍動する鳥たち- 因州和紙とのコラボレーション」が始まりました。鳥取県の伝統産業である因州和紙に野鳥の写真を印刷し展示するというユニークな試みで、6/23までの開催予定です。詳しくは、あおや和紙工房のサイトをご覧ください。

 4/20(土)には写真展のオープニングイベントとして「スライドトークショー」が開催され、今回の写真展に多くの写真を提供された東京在住の写真家である本田純一氏(中央大学大学院教授)、及び、当支部会員で多くの野鳥写真を撮影されている吉田亮氏(野鳥専門誌Birderに表紙写真提供の実績あり、当サイトの投稿ギャラリーの写真の多くも同氏提供によるもの)のお二人による対談が行われました。会場には多くの野鳥写真愛好家が参加し盛況でした。以下、当日の概要を報告します。

 最初に、本田先生から、ご自分が撮影された写真をスライドで紹介しながら撮影フィールドや撮影手法について語っていただきました。写真を撮り始めた当初は自宅のある東京都内や軽井沢などの長野県内が多かったが、最近は米子市を拠点に山陰地方で撮影されることも多いそうです。また、野鳥の生態を十分に理解していれば、良い写真を撮ることはそう難しいことではないとのこと。一例として、枝に停まっているカワセミが常に真下の魚を狙うことなどを挙げておられました。 

    
       スライドトークショーの模様、右が本田先生、左が吉田氏

 続いて、吉田氏がご自分が撮影された写真を紹介しながら撮影方法を説明。軽トラックの中にカメラを据え付けておいて、有望そうな場所で車を停めて野鳥が近づくのをじっと待つというユニークな手法でした。(長いレンズを持っていない筆者でも、このやり方なら結構良い写真が撮れそうですね。)お二人の話に共通していたのは、野鳥の生態を良く知っていなければ、あのような素晴らしい写真は撮れないということでした。

 展示会の内容にも少し触れておきましょう。展示会場の入り口には、当支部の初代会長であった故細谷賢明さんが撮影された写真三点(イヌワシ等)が展示してありました。その中から下にソデグロヅルの写真を示します。また、その他の展示写真の中から、サンコウチョウの面白い写真を一枚。

    
 ソデグロヅル 1980/4/19撮影 於 松江市   あの長い尾は自在に曲げられるようです。

 最後に、写真を和紙にプリントした効果についても触れておきましょう。トークショーでは、「青色系の表現ではややシャープさに欠けるが、暖色系の表現には優れている」、「普通の紙にプリントしたものに比べて、全体に暖かみを感じる」との声が挙がっていました。当支部会員からの評価も紹介しておきます。

 「写真展などで見慣れた光沢紙のプリントとは趣が異 なり、絵画のようなしっとりとした雰囲気を感じさせるものでした。因州和紙の需要拡大の可能性を探るための試行的な取り組みですので、沢山の方に鑑賞いただき、率直な感想をスタッフにお伝えいただければと思います。」(吉田さん)

 「因州和紙に野鳥写真をプリントした作品展示は、想像していたより落ち着いた雰囲気の素晴らしい出来栄えの様に感じました。」(山中さん)

 江戸時代から続いてきた鳥取県の伝統産業の新分野への挑戦という意義もあり、より多くの方がこの展示会を訪問され、これらの素晴らしい野鳥写真を鑑賞されることをおすすめしたいと思います。
(by 管理人)


・四月探鳥会の報告 
(2019/4/10、4/25追記)

 
東部 4/7(日) 湖山池 「つづらお城址で春の野鳥観察」
 例年、四月上旬の東部の探鳥会は桜の名所の湖山池青島でしたが、今年はおもむきを変えて池西岸のつづらお城址に変更。結果的にはこれが大正解でした。

 つづらお城址の北隣にある福井駐車場に12名が集合。スタートする前から、あたりではノビタキ四、五羽が忙しく飛び交い、さらに同数程度のジョウビタキもあちこちに。少し沖にはダイサギの群れが羽を休めていました。それぞれが、これから北に向かうために当地に集まってきているようです。今回初参加の岡山県出身の学生さん、「この時期、岡山ではジョウビタキを見かけなくなっているのに、こっちにはたくさんいるんですね。」とのこと。
   
 我々の目の前で、ヌートリア君が悠然と昼寝  満開の桜とジョウビタキのダブルウォッチング

 福井公園内を歩き始めると、満開の桜の木の上でで蜜吸いに忙しいメジロ、ミミズを探しているトラツグミやツグミなどが次々に姿を見せます。鳥だけでなく、岸に上がって昼寝を始めたヌートリアや、1.5m長はあろうかという冬眠開けしたばかりのシマヘビも現れました。岬の先端ではカワセミが同時に二羽!背中のコバルトブルーが春の陽光を受けて輝いていました。
     
  足元にはムラサキサギゴケのお花畑      今度はカワセミ出現、ああ忙しい!

 さて、城址の丘は通り過ぎてその南側にある別の丘に登り、東端の展望台に出ました。ここからは湖山池全体を一望のもとに見渡すことができます。霞にけむる湖山池の湖面を眺めながら、暖かくのんびりとしたひと時を過ごしました。丘の南面で抱卵を始めたカワウの巣を何個か覗きながら帰途へ。駐車場近くに来ると、再びジョウビタキ♀が目の前にとまり、その可愛い姿をじっくりと見せてくれました。カモなどの冬鳥もまだ残っていて、この日数えた野鳥の種類は全部で30種。鳥合わせ中に上空をアマツバメが舞うという、何とも贅沢な探鳥会でした。(by 管理人)

   
 何かが襲われた跡、鑑識はヒドリガモと断定  再びジョウビタキちゃんが登場、達者でなー・・


 中部 4/14(日) 倉吉市伯耆しあわせの郷 「しだれ桜の里で春の小鳥を探そう」
 しだれ桜が咲き誇る中、「しあわせの郷」駐車場に12名が集合。うち9名が女性という女性優位の探鳥会でした。
    
  桜に囲まれた駐車場で、まずは自己紹介   しだれ桜の天辺でじっくり観察できたヤマガラ

 まずはウグイス、キジバト、ヒヨドリが迎えてくれました。そしてツバメが頭上をビュンビュン通り過ぎて行きます。広場ではカシラダカ、シロハラ、ツグミがお食事中。桜の枝にはヤマガラが、真向かいの電線にはジョウビタキの雄。エナガ、メジロ、カワラヒワもやってきました。鳥達も桜を楽しんでいる様子。

    
 アオジのオスとメス、つがいでしょうか?  大きなヤマナシの木にメジロ多数、「かわいい!」の声

 天神川を展望した後、遊歩道へ。イカルの美しい声が聞こえます。メジロの大群も現れました。あいにくの空模様でしたが、鳥と桜の両方楽しむ事が出来ました。(by M.M)


西部 4/21(日) 大山町大山寺 「大山一斉清掃+BW」
 恒例の「春の大山一斉清掃参加+BW」を開催しました。例年になく穏やかで爽やかな陽気の下、本会からは20人が参加。いつもの、下山キャンプ場 — 小鳥の道 — 横手別れまでの道路沿いのゴミを拾いました。相変わらずタバコの吸殻やペットボトルなどが見つかったほか、不法投棄の粗大ゴミなどもありました。

          
        新緑と山桜と大山       集めたゴミは可燃物と不燃物それぞれ1.5袋

 ゴミ拾い終了後は探鳥に出発。芽吹く前の散策路は明るく、美しいキビタキやヒガラの姿がよく見られました。陽気に誘われて(?)、イカルやゴジュウカラなどのさえずりも賑やかでした。観察された鳥はカラ類を中心に22種、ギフチョウにも出会えたほか、ミヤマカタバミ、イカリソウ、ショウジョウバカマ、タチツボスミレなども咲いていました。探鳥後は西部恒例のランチ会。今日の場所は大山参道にある天狗茶屋でした。(by T.T)

    
      ミヤマカタバミの花         西部恒例の探鳥会アフターランチ@天狗茶屋


・三月探鳥会の報告 
(2019/3/17、3/30追記)

 
東部 3/10(日) 千代川・八東川 「水辺の冬鳥観察会」
 小雨がパラつくあいにくの天気でしたが、九名が参加。県の林業試験場前から千代川の右岸堤防を稲常橋まで歩きました。昨年七月の増水で河川敷の状況が一変、あっちこっちに砂や砂利の小山が出現。それでも、昨年と同様にイカルチドリのつがいを確認。対岸では去年と同じ?ポールにノスリが停まっていました。

   
    イカルチドリ二羽を観察        昨夏破損した円通寺の堰は、未だに工事中

 土手では早くも菜の花が開花。上空ではヒバリ二羽が縄張り争いのバトル。試験場の満開の梅の木ではメジロ二羽がミツ吸いに夢中でした。残念だったのは、堰の工事の影響かヨシガモなどのカモ類が少なかったこと。合計26種を確認。帰り道では、これも昨年と同じく鳥取マラソンの交通規制に出会い、大廻りをして市内に帰りました。(by 管理人)
 

中部 3/10(日) 倉吉市関金町 「早春の大山池でヤマセミを探そう」
 大山池の湖面にはコガモ、マガモ、キンクロハジロ、カルガモがいました。ヤマセミを探そうと銘打ち、ハードルを上げて臨んだ探鳥会でした。池の周囲をぐるり歩きながら時々立ち止まっては、対岸の樹木を丹念に探します。ですが、ヤマセミの姿を見つけることはできませんでした。遊歩道を進み、木の実の里まで歩きました。木の実の里では、梢でたたずむシメや近くにきたヤマガラ、エナガを観察しました。小雨を避け、東屋で鳥合わせをして散会しました。(by S.T)


西部 3/24(日) 伯耆町 「大山山麓で春を見つけよう」
 恒例の早春里山ウォーク探鳥会です。大山を眺望できる上田正治美術館横から出発し、開けた畑や田んぼ、雑木林の林縁、ため池(福岡堤)を経由して美術館までもどる経路で、多様な環境の中で多種類の鳥を見ることができる西部地区会員にも人気のフィールドです。

   
  頂上に雲を被った大山を臨む出発地点     雑木林の奥に何かいいものを見つけた?

 早朝までの雨も上がり、田んぼのあぜ道にも木々にも春の芽吹きが感じられるすがすがしい空気の中、18人(非会員4人)が集まりました。ペアで動いていた美しいベニマシコや200羽以上の群れのカシラダカなどの冬鳥たちに加え、早くもアマツバメ(1)やツバメたちが現れ、アオゲラやキジも鳴きました。満開のアセビの花が芳香を放ち、田んぼにはツクシやホトケノザ、用水路には元気にアメンボも泳いでいました。観察された鳥は山の鳥・水辺の鳥合せて39種を数え、楽しく散策しながら充実した探鳥会になりました。

   
  福岡堤の堤防から水鳥を見ています      みんなで蕎麦定食!美味しかった!

鳥合せの後は、西部恒例の ”みんなでランチ”。今回も古民家風の人気の蕎麦屋さんでおいしい昼食をいただきました。(by T・T)


・二月探鳥会の報告 
(2019/2/17、3/3追記)

 
東部 2/3(日) 気高町日光周辺 「冬の水鳥観察会」
 曇りで無風とまずまずの天気、なぜか男性ばかり九名が参加。日光に行くと、ちょうどコハクチョウの一群19羽が飛び立つところ。見送ってから残っているコハクチョウやヒシクイ、カモ(トモエガモ一羽)たちを観察していると、先ほどのコハクの群れがまた帰ってきました。この秋は暖かかったせいか、当地の稲のヒコバエにはしっかりと実が入っています。この冬の日光地区は餌が極めて豊富なので、カモ類は少ないものの、コハクチョウやヒシクイがここに居ついているようです。最大時に例年の約二倍の約110羽のコハクチョウがここで冬を越し、この日の確認数は72羽でした。最近常連のコウノトリは、どこかにお出かけしているようでした。
 
   
 窓の外を白鳥の群れが舞うなんて羨ましい!  今年のヒコバエ(二番穂)には実がしっかりと

 場所を移して酒津港へ。子供たちが岸壁に描いた絵が可愛い。ウミウに交じってヒメウが十羽強。東部でのヒメウは珍しい。磯場に岩ノリ取りの人やワカメ漁?の小舟が出ているせいか、シノリガモは姿を見せませんでした。(by 管理人)
   
  小柄でクチバシが細いのがヒメウです         この絵、好き!好き!


 
中部 2/10(日) 琴浦町赤崎 「赤崎漁港でカモメウォッチング」
 赤碕港のカモメ類は突堤に多数いたのですが、識別を楽しむには遠すぎたので早々に諦めました。丘に登ってJR線路より南側の陸地で、アオジの群れやカシラダカの群れを楽しみました。海と陸の両方で34種と多くの鳥を楽しめました。(by R.Y)


 西部 2/24(日) 県西部海岸 「たのしいカモメウォッチング」
 この時期の西部恒例・支部長肝いりのカモメ識別探鳥会でした。山陰の冬には珍しくすばらしい天気、暖かく、ほとんど無風。ところが、肝心のカモメ類がいつもの日野川河口右岸にはおらず、また他の海岸にも少なく、今日は残念ながら細かなカモメの識別は無理でした(とはいえ、カモメ、ウミネコ、オオセグロカモメ、セグロカモメの成鳥レベルは確認)。

   
  素晴らしい青空の下、日本海を見つめます   波間にオオハムを発見!どこどこ?

 今日は「海鳥デー!」でした。沖合いの波間にはミミカイツブリ、カンムリカイツブリ、アカエリカイツブリ、オオハム、ウミアイサを確認、テトラポットの上には綺麗なシノリガモ♂2が昼寝していました。
 最後は大山町の御来屋漁港でいつものようにヒメウの姿を確認して終了。観察された鳥は36種、参加者は15人(会員外1人)でした。終了後、有志で御来屋お魚センターで海鮮丼をおいしくいただきました。(by T.T)


・湯梨浜町でもコアジサシのデコイづくり
 -ナイフとヤスリでデコイを削りました-
(2019/2/17)
 2月10日(日)は3連休の中日ということで、参加者が集まるのか心配されましたが・・、湯梨浜町中央公民館羽合分館には熱心な(暇な?)8人が参加。電動グラインダーで事前の荒削りがされていることもあり、デコイづくりのベテラン会員がおしゃべりしながら、時間内に合計約30個を仕上げました。

     
  T氏のジョークを聞きながら、黙々と(?)作業    今年はナイフよりも主にヤスリを使用

     
 昨年の豪雨で流失後、Yさん回収の奇跡のデコイ!  岡山産のおいしいチョコの差し入れも

 次回は4月14日にペイント作業を行いますので、皆さん参加してくださいね。(文:HT 写真:TT)


・米子水鳥公園でコアジサシのデコイづくりを開催。
(2019/1/16)
 昨年末から米子水鳥公園で開催されていた「バードカービング・デコイ公募展」の最終イベントとして、1/5(土)にコアジサシデコイづくりのワークショップが開催されました。当日は当支部の役員3人がスタッフとして協力。参加者の小学生4人(+保護者1人)、大人2人の7人で6体を作製、我々スタッフも1体を作り、合計7体が完成しました。
 内山春雄氏から入手したデコイの原木を、あらかじめグラインダーで荒削りしておき、当日は木工用ヤスリと紙ヤスリで整形、水溶性塗料で色塗りして仕上げました。手作りなので全く同じものはできませんが、どのデコイもけっこう上手に出来たのではないでしょうか? (by H.T)

   
  整形、色塗りで少しずつコアジサシに・・   参加者全員でコアジサシのお披露目


・1/6(日)に新年合同探鳥会を鳥取市湖山池で開催しました。
(2019/1/12)

 前日の予報では、当日の天気は曇り時々雪または雨とのこと。実際には、雲は厚いものの幸いにも小雨がぱらつく程度。集合時刻の9hには31名が青島公園駐車場に集まりました。うち西部から12名、中部から4名、雨模様にもかかわらず遠くから多数ご参加いただき、感謝、感謝。

 まず土居支部長から年頭あいさつ。今年二月に仙台市で野鳥の会本部が開催する「探鳥会リーダーズフォーラム」への支部参加計画を紹介。子供たち向けの環境教育の推進、及び新しい仲間をさらに増やそうとの今年の支部目標が示されました。 

 皆で青島大橋を渡って青島へ。橋を渡ると、遊具のある左手の芝生付近でヒドリガモ約150が熱心に草を食べていました。このヒドリガモの大群は毎年ここを餌場にしていて、おかげで草の高さは芝刈り機で刈ったようにきれいに切りそろえられています。群れの中にはアメリカヒドリが2羽、かな?

   
     恒例の支部長年頭あいさつ      ヒドリガモ大群中のアメリカヒドリは何羽?
 
 続いて島を一周する遊歩道を時計回りに進みます。両脇に植えられている多数種の桜の枝にシメ、ツグミ、ジョウビタキが姿を見せました。島の西側のキャンプ場に出るとオオワシの停まり場がある矢山が見えるようになったので、さっそくスコープで観察、いつもの停まり場に居るのが判りました。この冬は12月中旬にはやって来たとの情報を確認済。これで25シーズン連続の飛来です。

  ヒドリガモの別名 =「空飛ぶ芝刈り機」

 島の東側に回って湖面のハジロカイツブリやカンムリカイツブリの群れを確認。いつもはこの辺でカラ類やアオジの姿が見られるのですが、今年はゼロ。「この冬は小鳥が少ない」との話は、ここ湖山池でも同様のようです。橋まで帰って再びヒドリガモの群れを観察し、橋をわたって湖山池情報プラザへ。ここのホールをお借りして、暖かい中で椅子に座って鳥合わせ。山と池の鳥を合わせて29種でした。当日担当幹事からの最近の湖山池のカモ数の推移の話を最後に探鳥会を終えました。

 終了後、一部の参加者と共に鳥取港そばに最近できた海鮮料理屋に直行、美味しい海鮮丼等を堪能しました。西部から参加のグルメ諸氏の採点によれば、高品質かつリーズナブルなお値段とのことでした。
(by 管理人)